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医学的絶食療法(断食・ファースティング)の糖尿病に対する効果
断食の糖尿病への効果

上のグラフは、476人の健康道場入所時の血糖を5群に分けてファースティングの変化を見たものです。糖尿病でも、インシュリンが欠乏している人や肥満でない人には、ファースティングをしてはなりません。この方々は、肥満している糖尿病の人々です。

 FT前はファースティング前、FT後はファースティング7日後です。復食は8日間です。

入所時の血糖が、
A群は180mg/dl以上と非常に高い糖尿病の方、
B群は140~180mg/dl、
C群は120~140mg/dlmg/dl、
D群は100~120mg/dl、
E群は80~100mg/dl以下と正常血糖の方です。
F群は80mg/dl以下も正常血糖の方です。


入所時の血糖が高い人ほど、著しく下降しています。こんなに簡単に血糖は改善し、正常化します。このグラフを見ていると、糖尿病で命を取られるというのは、あまりにも残念です。

一方、正常血糖も少し下がりますが、50mg/dl以下にはなりません。

ファースティング中は、脳以外の臓器は、脂肪が変化したケトン体という物質を食べて生きていけますが、脳の細胞だけは、血糖を必要とします。

血糖が50mg/dl以下になると、意識消失が起きますので、絶対にこのレベルは維持しなければなりません。

それで、身体の筋肉を分解してアミノ酸にし、肝臓でそのアミノ酸から血糖を作ります。糖新生と言い、これを行うホルモンが、副腎皮質ホルモンです。

ですから、ファースティングは、内因性のステロイド療法だとも言えるのです。

身体が、どれほど素晴らしい能力を持っているかは、普通の時には、分かりにくいですが、ファースティングのように極限状態になったときには良くわかります。

ファースティング中は、空腹感もつらさも殆どありません。それには、身体の中で、このような素晴らしい適応がなされているのです。

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